老人と少年とロバの教訓から考える「入場制限ポリシー」
老人と少年とロバの教訓から学べるものってなんですか?
老人と少年とロバのお話の中で、それぞれの批判に対して、老人と少年はその批判に対して素直に行動を修正していたら最後はロバが橋から川に落ちてしまった…というお話
このお話から「すべての人を喜ばそうとすれば元も子もなくなってしまうかもしれない」ということがわかります。
では、これをビジネスの場に活用するとすればどういうことが考えられるでしょうか?
自分が共鳴できる…自分が「最高の仕事」ができる理想の顧客を取り込むためにはどうすればいいのか。考えられるのが「入場制限ポリシー」です。理想的な顧客を取り込むためのろ過システムを作らなければいけないということになります。
わかりやすい例と言えば、京都で見かける料理屋さんの「一見さんはお断り」。これも一種の「入場制限ポリシー」です。顧客に「最高の仕事」を提供するためにしているものです。料理屋さんにとって「最高の仕事」は「最高のおもてなしをする」ですね。かと言って川崎市内の料理屋さんにこれをしてという意味ではありません。これは京都の文化に基づいた中での「入場制限ポリシー」ですから、文化が違う川崎では意味がありません。
自分が 仕事をする上で、どんな顧客・業者と付き合っていけばいいかを考えるっていうことです。
すべての顧客・業者に合わせようとして意見やスタイルをコロコロ変える人はやがて自分がなくなっていくからです。自分に活力と意欲を与えてくれる顧客と仕事をする時間は心からその仕事を楽しんですることができると思います。
顧客・業者を選択するなんて自分にはできない…選んでいる余裕がない…という言葉をよく聞きます。ですが、理想的といえない顧客と仕事をしていると、不満やイライラがでてきませんか?その状態で「最高の仕事」が相手に提供できるでしょうか?
人は付き合う人間次第でさまざま変わります。環境もまた人を変えるのではないでしょうか?顧客選びは友達選び&人脈づくりと同じくらい慎重にならなければならないと思います。
では、「最高の仕事」をするためにどのように顧客を選ぶのか?どのようにポリシーを作り、大好きな顧客のみを許可する入場制限ポリシーをかけるのか…
大好きな顧客でない人って自分にとって、どんな人ですか?
例えば、自分を空虚な気持ちにさせる人とか関わるのが恐ろしい人、または自分のエネルギーをすり減らす人…などなどたくさん考えられますよね。
「入場制限ポリシー」をかけて、友人でも顧客・業者でも自分にとって素敵な、または最高な人たちと仕事をしながら毎日を送ることができたなら最高だと思いませんか。
もう一度思い出してみてください。ロバと老人と少年からの教訓、自分が関わるすべての人に喜んでもらおうって考えるのはやめましょう。人間は神ではありません、実際不可能です。
大好きな顧客と仕事をすると下記のような状態になれます。
- 自分にとっても顧客に対しても「最高の仕事」をしようという純粋で力強いエネルギーが生まれる。
- 自分自身に元気がでて、心が動かされ、顧客との結びつきが深まる。
- 成功したと感じることができ、自信がもて、仕事が重要かつ人生を変えつつあることがわかる。
ではどうすれば、自分が理想としている人と仕事ができるのでしょうか。それは自分にとって望まない人物のタイプや環境を理解することから始めないといけません。顧客の経済状態を第一に考えるサービスは、理想に満たない顧客も相手にすることになります。大事なのはやはり、「相手がどんな人間か」ではないでしょうか。
関わることが一番楽しい人は誰か?
会うのが楽しみな人は誰か?
心から付き合いたいと思う人は誰か?
この人たちと仕事をする中で楽しい理由とは?
彼らとの仕事でどんな魅力があるのか? …などなど
「最高の仕事」をするためのフィルターをどうすればかけられるのか。車などでも間違った燃料を入れると故障してしまいます。どのエンジンにも、ろ過システムが必要です。人間のビジネスで言えば、不完全な顧客・業者を選別する「顧客選別システム」を構築する必要があると感じております。
理想的な顧客と仕事をし、自分が「最高の仕事」ができたときの「ワクワク感」を感じたいと思いませんか?